しゅっくんに質問タイム☆

寺野　しゅっくんに質問ですが、しゅっくんと言えば、圧倒的なスピードと得点能力なんですけど、日ごろから意識されていることとか、プレーにおいての信条とかありますか？

しゅっくん　そうですね、スピードに関してはもう年齢そうですし、ひざの手術してから、なかなかまぁ、自分が思うようなスピード、今までのようなスピードが出せてないので、正直、他の選手の方が速いなって見えちゃいますし、自分でも衰えを感じてる部分はありますけど、でもやっぱり、ここまでそこを生命線にしてやってきた部分もあるので、そういった意味では日頃から、一瞬の判断の速さっていうところで、年齢を重ねていくにつれて、そういったところでのスピードの速さで勝負していきたいですし、反応の良さを意識しながら、直線でのスピードだけに囚われるのでなく、一瞬の判断であったりそういったもののスピードっていうのも一つの武器になると思ってやっています。　

　シュートに関しては、それも自分の思うようなシュートが年々打てなくなってきているのも事実なので、まぁそこはしっかり受け入れなきゃいけない部分だとは思いますし、ただFWである以上、ゴールすることの方が楽しいですし、ゴールしてこそ仕事したってなるので、日ごろからゴールに対しては貪欲にって思いは強いです。まぁそのスイッチを練習で入れるのはなかなか難しいですけど、試合で一点取れば気持ちが乗ってくるって性格でもあるので、とにかくゴールしてモチベーションを上げたいってのは常に思ってますね。

寺野　よく試合観てても、「ビャッー」って抜けるじゃないですか、ご自身ではスピード落ちてきたっておっしゃいますけど、そこらへん判断力は年齢に関係なく伸びるというか、そういったもので補うことで、あの一瞬の飛び出しの速さが生まれるのですか？

しゅっくん　そうですね、どのタイミングで抜きにかかるかって部分は、そこの年齢に関係なく判断できるので、一瞬で抜けるのか、味方を待つのか、そういう判断っていうのは、まぁ若い時はガンガンガンガン行けばいいやって思っていましたけど、そうじゃない場面ってあると思うので、まぁそういった判断っていうのは大事にしています。

寺野　ワシスタントの立場から見ていると、やっぱ、しゅっくんが一番速いなって思うんですけど、ご自身で、コイツちょっと、ヨーイドンしたらヤバいなって選手いますか？

しゅっくん　いやぁ、もう、隼斗（＃９８　相木）とか、僚（＃３４　橋本）とかは全然追いつけないですね。多分走っても余裕で負けると思います。越後（＃９２　智哉）の切り返しとかも早いですし、一緒に練習してても敵わないかなって思います。

　認めたくないっていうのは気持ちの中にはあります。やっぱりスプリンターとしてここまでやってきましたし、スピードが自分の武器と思ってここまでやってきましたので、どこかしら負けたくないなっていうのはたまに出すんですけど、まぁなかなか体が着いていかないっていうところもありますけどね。

寺野　でもしゅっくんスプリント力（りょく）っていうか、トップスピードに乗って抜ける速さは負けないと思うんですよね。

しゅっくん　そうですね、一番はやっぱりヨーイドンして負けたくないっていうのはもちろんありますけど、そこでは負けちゃうんで、僕的には止まった状態からっていうよりも、一瞬の動きの判断のスピードの速さでは負けたくないというふうに今は考えてやってますね。

寺野　他のワシスタントの方の意見は分からないですけど、多分、他のワシスタントの方も僕と同じく「しゅっくんが一番速えー」って思ってるし、そういてほしいと思っているので、あと４年くらいはトップに君臨しててほしいなと。

しゅっくん　ありがとうございます。気持ちだけは負けないように、まぁ気持ちでは負けてないって思いたいですよね。そこを認めちゃうと低下していくだけだと思っているんで、どこかしらまだ、一回、ワンチャンで勝てるかもっていうふうに思ってはいます。プライドの問題ですね。

なっくんに質問タイム☆

寺野　なっくんに質問ですが、GKって一人しか出られないじゃないですか、でもドリュー（マッキンタイア　２０１９－２０２０、２０２０－２０２１シーズン在籍）がいたときって、結果的に出場機会が減ってしまったんですけど、その試合に出られなくてもドリューがチームにいたことで得られるものとか、存在の大きさってありますか？

ナリ　そうですね、存在はやっぱり大きかったですし、ドリューの特徴といいますか、すごい、ポジションに入るの、正対（せいたい＝パックとゴールの真ん中を結んだ直線の真上に立つこと）ってあるんですけど、GKには。それがすごく上手な選手で、聞くって言うよりは見て学んだり、荻野コーチとそれを色々話しながらリンクの上で確認したりして、まだまだですけど、少しっずつポジション、正対の精度が上がってきたかな、少しはドリューに近づけたかなって思います。

　ホッケーだけじゃなく、ドリューは人としても、人間性が素晴らしい方だなって思いましたし、そこも自分自身まだまだ足りないところでもありますし、そういう部分でもいいGKに巡り合えたなとおもいます。

　まぁでもやっぱり出たい！っていう悔しさはすごい有りましたね。チームが助っ人外国人でGKを獲るって聞いたとき正直、出場機会は激減するだろうと思いましたが、でもやっぱり一緒にリンクの上に立って練習していく中で、目標であったり、ライバルであったりっていうのがすごく、まぁ複雑でしたけど、こう、目の前に目標があるからこそ成長も出来るのかなって。

　数字で見ればまだまだ越えられないですけど、いつかは越えていかないといけないなって思っています。

寺野　先ほどもお話しの中で、優しい太い、いや細いってやり取りがあったんですけど、ドリューも細かったじゃないですか、で、GKは身体が細い方がメリットがあったりするんですか？

ナリ　ん－今のGK大体細いっていうか、そんなガッチリ、寺野さんみたいにガッチリした人なかなかいないんですけど、んー、トレーニング方法も違ってきていて、昔はプレイヤーに混ざってウエイトトレーニングをガンガンやってたんですけど、今はGKは専用のトレーニングメニューが有りますし、シュート撃ったりだとか、プレイヤーほど上半身の筋肉使わないので、結構細くて、スマートで、優しく太く（笑）

KCに質問タイム☆

寺野　KCは守備が固い、パスセンスがいい、ミスが少ないってイメージがあるんですけど、プレーするうえで心掛けていることとかありますか？

KC　高校の時、監督にミスを少なくするようによく言われてて、DFってミスするとGKと１対１取られたり、失点に直結することが多いので、そういうところをどんどん減らして行けっていうか、リスクあるパスは1本通ったらチャンスなんだけど、そういうのも考えながらプレーするようになって、高校の時に。行けると思ったらもちろん行きますけど、そこの判断は高校の時から大事にやってきましたね。

　あと、リカルド・パーソンって、僕が王子イーグルスの入った二年目の年に、めちゃくちゃ上手いDFの外国人選手が来たんですけど、その選手がよく言っていたのが、メディアに出るのはFWが多くて、点数決めたとか、決勝点入れたとか。そういうのはFWに全部任せて、って感じの考え方の人で、ただ実際、守ってそこからFWにパスつなげるのはDFだ、そういう土台をDFがしっかり作らないと、どの試合も勝てないって言ってたのを聞いて、本当その通りだなって思って。堅実にというか、しっかりゲームメイクできるDFになろうって考えをもって、若い時からやってきました。

寺野　KCはパワープレーの時スペシャルセットに入ること多いと思いますけど、その時はやっぱり得点の意識とか高くなったりします？

KC　スペシャルセット、今はFW４人のことが多いので、それこそリスクあるパス出して、逆に取られたりしたらDF１人なんで。昔DF２人入れてた時は、自分が撃てるときは全部撃ってやろうって考えでしたけど、最近は、ここぞという時というか、大丈夫だなって思ったら思い切ってシュート撃ちに行きますね。その辺も、攻めながら、リスクも考えながらって感じですかね。

寺野　家帰ったら「山下真面目なこと言ってたぞ」って嫁に言います。

KC　寺野さん今日真面目ですよね。

寺野　一応、紙面の構成で真面目なパートとふざけるパートがあるので（笑）

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はーい、今回はここまで！

次回はいよいよ、ふざけるパートが出てくるのか、否か。てかそもそも次の後編で終われるのか？びくびくしながら紙面の構成を考えるけど、読者の皆さんはそんな事一切気にせず楽しみに待っててねー☆

では、後編でお会いしましょう！したっけねー！