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しっぽの動物小話

しっぽの動物小話 第四回「どうして野良猫って増えるの?」~猫の繁殖のしくみ~

更新)

みなさん、こんにちは♪

 

「ライラのしっぽ」代表の吉成しおりです。

 

 

こんにちは。

前回の「マダニ」のコラムに大変好評頂きありがとうございます。

その後、マダニ関連の悲しいニュースが続き大変残念に思います。

現在は西日本を中心に感染が確認されていますが、東日本も油断はできませんので引き続き、予防や駆除対策をお願い致します。

では今回のコラムです。少々お付き合いお願い致します。

 


「どうして野良猫って増えるの?」~猫の繁殖のしくみ~

野良猫に手術をする理由をご存じですか?
それは、放っておくと「どんどん増えてしまう」からです。

猫は「季節繁殖動物」といって、日照時間や気温が整う春~秋にかけて繁殖します。

猫にとって食物が豊富な時期であること、外気温が高く子の体温調節がしやすいこと等を考え、適した季節の到来ともに本能がたたき起こされます。

避妊手術を受けていない室内のメスの猫が、季節に関係なく発情行動が見られるのは、猫のホルモンが家の中の照明の明かりと日照時間とを勘違いしてしまっているためとも言われています。

他に分かりやすい「季節繁殖動物」が鹿です。

鹿は日照時間が短くなると発情期に入り、捕食者が減る冬季に妊娠し、小鹿をお腹の中で約7か月間守ります。

こうすることで厳しい冬に育児をする自分の生命の危機も避けられます。

そして春になり食料となる草木が生えたころに出産し育てます。

みんな考えられていますよね・・・。


猫は春になると体内のホルモンが活性化し、交尾・排卵・妊娠・出産、そして保育が始まります。
猫の妊娠期間は約2ヶ月。

「多発情動物」でもある猫は、出産から約1か月で授乳が終わると、また次の発情がやってくる…春~秋の間はこの繰り返しです。

猫は「交尾によって排卵する」仕組みのため、何度も交尾することで複数の卵子が排卵され、たくさんの子猫が生まれることになります。
1回の妊娠で4~6匹、多ければ8匹以上の赤ちゃんが生まれることもあります。

なぜこんなにも多くの子を産むのかというと、外で暮らす猫にとっては、すべての子猫が無事に育つとは限らないため、より“確実”に“たくさんの子孫を増やす”戦略です。
外敵や交通事故、食べ物の不足などで、命を落とす子も多いため、少しでも多くの命を残すための「多産」が本能に組み込まれているのです。

うさぎやネズミなどの多産の小動物も同様です。

 


「増える猫とどう向き合う?」~TNRと地域猫のこと~

野良猫の出産は、命がけです。
出産や育児の最中、母猫は外敵(キツネ・アライグマ・カラス・さらには雄猫など)から24時間体制で子猫を守らなければなりません。
ごはんを探しながら、雨風をしのげる場所や出産場所も探す必要があります。

そんな中で、エサを与えられた外猫が「栄養状態がよくなる」と、また発情・出産を繰り返します。
つまり、外猫に無制限にごはんをあげると、結果的に猫の繁殖を助けてしまうことになるのです。

ご飯をあげることで臭いを嗅ぎつけた他の地域の猫がどんどん集まってきます。

1匹の痩せてかわいそうな猫にご飯をあげていたら2匹、3匹、5匹・・・と増え、最終的に何十匹もの猫に家の周囲が囲まれる毎日になってしまった・・・という原因のほとんどが、この「エサやり」が原因です。

猫の喧嘩の声は絶えず、仔猫は続々と生まれ、猫の数は更に増える一方です。

良くない意味の「猫まっしぐら」の状況です。

これは猫の生きるための習性であるため人間がそこに対して対策をするのが必要になります。

そこで必要になるのが「TNR活動」です。
TNRとは、

T(Trap):捕獲し
N(Neuter):不妊去勢手術を行い
R(Return):元の場所に戻す
という活動です。

手術後は、猫が再び増えることを防ぎつつ、穏やかに暮らせるように「地域猫」として見守っていきます。

これをTNR+M(マネジメント)と言います。

勿論、その後ご家庭で飼われていく猫も多いですが、ひとに恐怖心を抱き外での暮らしの方が落ち着ける性格の猫も少なくないです。

また、全ての外ネコを保護して飼育することも、現実的ではありません。

近年、保護活動家さんの飼育崩壊も増えております。

いつまでも活動家さんに頑張り続けてもらう訳にもいきません。

毎年春になると仔猫を育て注意を訴える活動家さんの様子をSNSなどで拝見しては複雑な心境になる私です。

 


外ネコにご飯を与えるなら、オスもメスも必ず手術をし、

食べ残しは片づける
トイレも用意する
地域の方と協力しながら管理する
といったルールが大切です。

「かわいそうだから」とただごはんをあげるだけではなく、
「今いる命を守り、これ以上不幸な命を生まない」ための配慮が、猫との共生には欠かせません。

 


野良猫が増える背景には、私たちひとの行動が大きく関わっています。

野良猫を「かわいそう」と思ったその気持ちを、どうか「行動」に変えてみてください。
手術や地域猫活動を通じて、守れる命があります。

 


野良猫の困りごとや地域猫についてのご相談はライラのしっぽへご相談下さい。

「猫が集まってきて困っている」「不妊去勢手術をしたいが頭数が多すぎて困っている」

「捕獲したい」など、どれも周知されていないルールがございます。

猫と住民の皆様を守るためご相談下さい。

 


すべての命が安心して過ごせる社会へ。
あなたの優しさが、猫たちの未来を変える力になります。

 


最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

参考文献

認定動物看護師教育コアカリキュラム基礎動物看護学①動物繁殖学

 

 

 

 


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ペットのトータルケア 「ライラのしっぽ」

 ライラのしっぽは、『ひととペットの防災講師』『ペットの訪問介護』『ペットシッター』をお受けしております。地域のペットの「知恵袋」的な存在を目指しております。ペットのことなら何でもご相談下さい。※保護は行っておりませんので予めご了承ください。

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