１対１は誰にも負けたくない！

寺野　プレーの面で、ここは負けられないぞっていうか、レッドイーグルスにたくさん良いＤＦいらっしゃいますけど、お前らにはここだけは負けないっていう。

はぐす　そこはもう、僕の中では１対１だと思ってるんで、他の人がなかなか取り切れないときに、パッと取って、攻め上がる、っていうのをずっと、心がけていることなので、そこは負けたくないですね。

寺野　例えばそのう、芳賀軍団の軍団長でありながら、誰々っていうのは難しい質問だとは思うんですけども、後輩たちの中で、この１対１は誰にも負けないぞって気持ちを引き継いでいくのはどの選手っていうのはありますか？

はぐす　それは全員だと思いますけど…やっぱり、せっつ。

寺野　せっつ？摂津？誰でしたっけ？？（笑）

はぐす　せっつ知らないですか？高橋せっつ。

寺野　ああ、高橋聖二（＃８ＦＷ）選手ですか？

はぐす　もう、次期軍団長として。まぁ今はただのザコモンスターなんですけども、僕がいなくなったら進化して、魔王軍のような存在になると思うんで、せっつにはそうなってほしいなって思いますね。

寺野　はい…（汗）

13年目を迎えて

寺野　今年１３年目ということで、ギンギラギンに油乗りきっていると思うんですけど、何というか、例えばプレーに対するクレバーさであったり、テクニックだったり、２０代の頃に出来なかった…

はぐす　無いっす！（キッパリ）

寺野　無いっすか？

はぐす　僕は、どんどん年齢を重ねるごとに、硬くなってるなっていう、もともとテクニックは無いので、ガッチャガチャです。年々ひでぇなって思います。自分の、この、何も出来なくなっていく感じが。

寺野　それは戦いを重ねていくうえで、淘汰されて、なんかこう、ガチャガチャだけだけ残るみたいな感じですか？

はぐす　（笑）どうなんですかね。自分そんなに柔らかいプレーヤーだなっていうふうにも感じないんで、年々ガムシャラさがどんどん増して行ってるなっていう。特になんか、巧さは無いっすね。たまにやるとみんなに驚かれますね。そんなプレーするんすか？みたいな。

寺野　年々ガムシャラさが増すっていうのはすごいですよね。

はぐす　我が強いですからね。

寺野　体力、気力ともに充実してこそなせる業ですね。

はぐす　そうですね。心技体といいますか。どうなんでしょうね。

寺野　大相撲の？

はぐす　大相撲ですか？僕、いま某プロ野球選手の話してたんですよね。

寺野　いや、知らんがな（汗）

はぐす　あと１時間５０分くらいですか？

寺野　はい、こっから本番です。

はぐす　怒涛の？

寺野　はい。

寺野　そういうガチャガチャの部分も含めて、芳賀陽介のここに注目してほしいとかありますか？

はぐす　ガッツ！！ガッツあるプレーに注目してほしいですね。

寺野　後半戦、残り試合に向けて意気込みを。

はぐす　後半戦どのチームも、イーグルスを倒そうっていう気持ちがより一層強くなってきますし、他のチームも試合を重ねてどんどんチームプレーが良くなってくると思うので、うちもそこに負けないようにしっかりと、前半戦以上のプレーと、勝ち星を重ねて、ワシスタントの皆さんにしっかりと勝利を見せれるように頑張りたいと思います！

プロ意識は人一倍強い。

寺野　僕、はぐすのインタビュー熱望してて、やっと実現したわけですけども、実はすごく聞いてみたかったことがありまして。

　はぐすってチームがクラブ化する前から、人一倍プロ意識が強かったと思うんですよ。

　リンク外ではユニークなキャラクターで周りを笑わせて、ひとたび試合となれば、気迫あふれるプレーで観客を魅了するという、まさにプロの鏡だなぁと思ってみていて、

はぐす　ありがとうございます。

寺野　人間っていざ直面しないと動き出せなかったりすると思うんですけど、はぐすはクラブチーム化の話が出る何年も前から、一足先にプロらしい振る舞いに取り組んでいたように思えるんですけど、そういう真意というか、そこに至るきっかけとかあれば、聞きたいな、と思っていたんですよね。

はぐす　実業団の時から、リンクに来てくださるファンの方、今でいうワシスタントの皆様のためにっていう気持ちがすごく強かったので、あと、近くでサポートしてくれている家族もそうですし。

　僕、この１３年やってきて、３回くらい手術してるんですけど、まぁ結構大きなケガをしたときにファンの方々がすごく背中を押してくれて、何とかその期待に応えようというか、そういう気持ちがすごく強くて、それが、なんか活力にも変わってましたし、逆に僕が活躍することによって「嬉しかった！」「こっちが力貰ってるよ！」みたいに言ってもらえると、すごくやりがいがあるなっていう感じがしましたし、何とかみんなを、その、僕も今年短冊にも書きましたけど、「笑顔にさせたい」と。

　やっぱり、来た人たちが「楽しかった！」と。勝てなかったかもしれないけど「楽しかった！」とか「勝った！本当に良かった！」とか「すごく楽しくて、また次も来たい！」とか「力貰えた！」っていうふうに思ってもらえるようなことを、しないといけないなっていうのは年々感じてましたね。

　それも使命だと思ってましたし、それが出来る人って限られていると思うんですよ。そこはやっぱり期待に応えたいっていう僕の人間性ですね。皆さんの期待に応えたいっていう。

寺野　はぐすのそういうところが、こう男性とか女性とかを超越しているというか、老若男女問わず人気がある要因かもしれませんね。

はぐす　本当、この年になっても、若い人たちも応援してくれますし、上の世代の方たちも応援してくれるのは、すごく嬉しいことですね。

はぐすやさしいエピソード

はぐす　じゃ、今日はありがとうございました！

寺野　終わってない終わってない（笑）まだ１時間３８分くらいありますから（笑）

はぐす　全然進んでなくないですか？

寺野　いや、もうもう、でも。こっからが長いです。

はぐす　（苦笑）

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寺野　はぐすと言えば「やさしい」なんですけど、やさしい面白エピソードとか、ありますか？

はぐす　そんなの自分で言ってたら気持ち悪いじゃないですか。

寺野　僕は、はぐすのやさしいエピソードは、寺野が来たら王子が負けるって言われてた時期にはぐすがアップの時に声かけてくれたのは

はぐす　覚えてくれてるんですね、そういうの。

寺野　いや、ほんともう、忘れられないというか、書きたいですもん、ここで。いや、書きますわ。

はぐす　はははは（笑）

※王子イーグルス時代、日曜日のホーム戦でなかなか勝てない時期があった。寺野さんがいない土曜は勝って、寺野さんがいる日曜は負けるため、ネット上では「寺野が来たら王子が負ける」と、まことしやかに囁かれていた。

　そんなある日、いつもより元気なく白鳥王子アイスアリーナに来た寺野さん（の中に人）に、はぐすが「いつも応援ありがとうございます。今日絶対勝ちますんで！」と声をかけてくれたことがあった。

その試合、王子が勝利し、ヒーロー賞にはぐすが選出された。という感動エピソード。

はぐす　そんなの、僕らやってる本人たちですし、僕達には責任がありますけど、観に来てくれた人たちがそんなこと思う必要は無いんですよ。

　来てくれた時に勝てなかった僕たちが悪いだけで、全然そんな、来てくれるだけで本当嬉しいことですし、だからそんな気持ちは絶対に持たないでください！って言ったのと、絶対勝ちますからって、逆にもっと強い気持ちになれましたんで。

　純粋に楽しんでほしいです。来てくれた方達みんな。勝てればホントみんな楽しい気持ちになると思いますけど、まぁ、そういうツライ時も知ってもらえれば勝ったときに倍嬉しくなるっていう。

寺野　日曜日勝てなかったですもんね、あの時。

はぐす　なんかあの時、ホーム戦勝てなかったですよね。寺野さんすごい背中が寂しそうに歩いているから。

寺野　なんか後で聞いた話では、日曜日の昼飯が脂っこかったっていう都市伝説が…

はぐす　（笑）まぁそういうことにしといてください（笑）

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はい！今回はここまで！

次回怒涛の後編に突入するてらよ～！

後編はクセ強すぎて活字に出来るか心配てら（汗）

それでは今日はみんなで芳賀軍団ポーズでお別れしましょう！

ハイ！はぐす！！